ぺーぺーSEのブログ

備忘録・メモ用サイト。

Pythonのサードパーティモジュールの導入方法

標準モジュール以外も使いたいよね。

PyPIPython Package Index)

Pythonのモジュールを集約しているサービス。

公式
https://pypi.python.org/pypi


pip

Pythonにおけるパッケージ管理システム。
PyPIにあるモジュールを簡単にインストールできる。

pipのインストール

時々刻々とpipのインストール方法が変わっている(増えている?)ようだ。
基本的にはPyPIのチュートリアルに従うこと。
自分が行った方法を記しておく。
環境は「Windows7 32bit」。
自分の場合はチュートリアルから下記のpipのページがあったのでそれに従った。
http://www.pip-installer.org/en/latest/installing.html

  1. Pythonのインストールディレクトリに「Scripts」ディレクトリを作成
    • 例)「C:\Python33\Scripts」
  2. https://raw.github.com/pypa/pip/master/contrib/get-pip.py」から「get-pip.py」をDLして「Scripts」ディレクトリに置く
  3. プロキシ環境の場合は設定をしておく。
    • コマンドプロンプトで下記を実行
      • 「> set http_proxy=http://[ユーザ名]:[パスワード]@[プロキシサーバのエンドポイント]:[ポート]」
      • 「> set https_proxy=https://[ユーザ名]:[パスワード]@[プロキシサーバのエンドポイント]:[ポート]」
  4. コマンドプロンプトで「Script」まで移動して下記を実行
  5. 「Scripts」ディレクトリへPATHを通しておく

以上でpipのインストールが完了。
pipを入れるとsetuptoolsも勝手に入る。
Python3.4からはデフォルトでsetuptoolsとpipが入ってるかも。RC版入れてみたらデフォで入ってた。

pipの使い方

いたってシンプル。下記みたいな感じ。

pip install [パッケージ名]

詳細は「pip help」でも叩いて。
pipを実行するときは「Scripts」ディレクトリでやるほうがよい?


virtualenvの設定

さーてモジュールインストールしちゃうぞ!の前にvirtualenvってのを設定する。
これを使うとPythonのバージョンやモジュールの環境セットを独立して複数作成できる。
(注意)Python3.3系だとvirtualenvが正常に動作しなかった。。。ここでは3.2.5で実施。

virtualenvのインストール
  1. コマンドプロンプトで「Script」ディレクトリまで移動して下記を実行
    • 「> pip install virtualenv」
  2. 「Scripts」配下に「virtualenv.exe」とかができてる


virtualenvの使い方
  1. 仮想環境はディレクトリ単位で作成できるので適当にディレクトリ作成
    • 「c:\env」
  2. コマンドプロンプトで「env」へ移動して下記を実行
    • 「> virtualenv [ディレクトリ名]」
      • 例)「> virtualenv Python33」
  3. 実行したコマンドのディレクトリが作成される
  4. 作成されたディレクトリ内の「Scripts」まで移動し下記を実行すると環境がアクティブになる
    • 「> activate」
  5. 終了したい場合は下記を実行
    • 「> deactivate」

あとは好きにモジュールをインストール(後述)すればいい。
また、Pythonのバージョンを指定したい場合には以下の条件がある。

  • 予め必要なバージョンのPythonを入手しておく
  • virtualenvで作成する際に指定する必要がある(たぶん)
    • 仮想環境を作成してからPythonのバージョンを変えるのは無理かも?

上記で紹介した仮想環境の作成より、普段は下記のようにするのがよい。

> virtualenv --no-site-packages --python [仮想環境で作成したいバージョンのPython実行ファイル] [ディレクトリ名]

■例

> virtualenv --no-site-packages --python C:\Python33\python.exe Python33Pure

※なぜかPython3.3系の仮想環境はエラーが出て作成できない。。。

その他詳しくは「virtualenv -help」でも叩いて。


モジュールのインストール方法

これが大変だった。
どうやらPythonにはCで作成されたモジュールがあって、
pipやeasy_installする際には各環境に合わせてCのコンパイル環境が必要なようだ。
そもそもPython自体もCで作成されていて(?)それぞれの環境に合わせてコンパイルされている。(インストーラ別々だしね)
ここでは

  • Windows7 32bit
  • virtualenv上のPython2.7.6

で行った方法について記す。

  1. 「Visual C++ 2008 Express Edition」をインストール
    • MinGW」でもいいかも
      • PATHは通しておいてね
  2. コマンドプロンプトを起動してvirtualenvで作成したディレクトリ配下の「Scripts」へ移動
  3. 仮想環境を起動
    • 「> activate」
  4. 下記のコマンドを実行してモジュールをインストール(ここではnumpy)
    • 「> pip install numpy」
      • 「> easy_install numpy」でもいいかも。
  5. インストールが終わったら下記を実行してエラーが発生しなかったら導入完了
    • 「> python
    • 「>> import numpy」